感想文TOPに戻る

二枚で看護しちゃうぞ -ボイスプラスディスク-

メーカー:
トラヴュランス

 

 タイトルのまんま、2001年3月に発売された『看護しちゃうぞ』に音声を追加するアペンドディスクです。『看護しちゃうぞ』というソフトはエロがメインで難易度低めというせっかちさんなオレには頼もしい一本だったんだけど、音声がないというただ一点が最大の泣きどころだったために、この追加ディスクは嬉しいかぎり。

 最も気になる声優の質はかなり良いです。(オレ1人で)危惧してた楓さんもおばさん声じゃなく、お姉さん以上おばさん未満というような、絶妙な声。メガネの声が全体のレベルからするとちょっと落ちるのですが、まぁメガネだし。困らないし。

 声だけでなく、テキスト関連にもちょこっと手が加えられてます。アンケートで不評が寄せられまくったのか、それともweb上で口汚く罵られたのが堪えたのかどうかわかりませんが、チンコのご子息呼ばわりが全面撤廃され、“ペ○ス”という普通の呼称になっとります。うんうん。そうだよな。そうでなくっちゃな。ただ単に声だけ入れたってわけじゃない、プレイヤー寄りの姿勢はありがたいです。

 が、インストーラーとセーブデータの扱いがプレイヤー寄りでないのガックシ。既に旧『看護しちゃうぞ』本体がHDDにインストールされてるというのに、声を追加するアップグレードインストールをするのに旧『看護しちゃうぞ』のCD-ROMが必要だったり(しかも入れてすぐに『二枚で看護しちゃうぞ』のインストールディスクを入れろの指示)、それだけならまだしも、旧『看護しちゃうぞ』のセーブデータが使えなかったり。
 アンオフィシャルな方法ですが、旧作のセーブデータ『kango.sav』を『2kango.sav』にリネームすると何ら問題なく使えるようになるんですが、それくらい自動的に書き換えてくれても、百歩譲ってセーブデータをリネームすることで使えるようになることのアナウンスがあっても良かったんじゃないでしょうか。『ボイスプラスディスク』を購入する人のほとんどが旧作を遊んだ人たちだってのは少年マーケッター五郎でなくてもわかるでしょうに。

 インストール形式に関しては汎用エンジンのScript Magic側の仕様である可能性も否めないのであまりキツいことは言えないんですけどね。

 で、これだけの内容だとこうやって感想文書くこともなかったんですが、なんとまぁ、嬉しいことにおまけのミニアドベンチャーが付録として。

 『紀香たんといっしょ』という30近いくせに一人称が自分の名前だったり、バラエティ番組で泣き出したり、というか作ってるにしてもイタいキャラクターのタレントが声をあててるウサギが主人公のアニメみたいなタイトルのこのおまけ、えらくよくできてます。もちろん声入り。なんだかどっちがおまけでどっちが本命なのかよくわかりません。ビッグワンガム? 最近で言うとビックリマン2000?

 ゲームの進め方はトラビュランスの他のソフトと一緒の普通のアドベンチャーで、時折出てくる2つの選択肢のうち、正解を選ぶとエロシーンが拝めて、そうでないと素通りという、青なら進め、赤なら停まれってくらいのわかりやすさ。ゲーム中に分岐らしい分岐はなく、エロシーンを全部見たかどうかでエンディングが変わるってくらい。『尽くしてあげちゃう2』の外伝的な話なので背景等使い回しも多いんですが、一枚絵は全て新作のようだし、なによりおまけというのが念頭にあったのでお得感が強く、たいして気になりません。

 シナリオは『尽くしてあげちゃう2』で晴れて主人公と結ばれた君島紀香の視点から、夏休みを迎えるまでの爛れた性生活を主要登場人物が3人という、シドニィ=シェルダン方式で綴ったもので、当然の事ながらエロが特盛り。コスプレ、野外、ノーパン授業に女王様と同じシチュエーションは二度と使わないってくらいに多岐にわたるシチュエーションが用意され、間違っても「おまけだからだろうか、ボリューム不足を感じる」なんて文句は出てきません。
 一連のトラビュランスソフト同様にラブが基本で根暗な展開が一切ないのも◎。あまりにもノリが明るすぎて半分くらいおバカ路線に走ってるんですが、それもまたよしってことで。

 音声追加ってだけで¥3,800ていうんなら少々割高に感じられるんでしょうが、このミニアドベンチャーが付属することで、そんなことを微塵も感じさせず、むしろ「もう¥1,000くらい出しとく?」と、余計な心配をしてしまうくらいにお得な優良物件です。
 尚、旧『看護しちゃうぞ』を持ってない人用にフルパッケージ版『二枚で看護しちゃうぞ』も旧作と同じ¥8,800で発売されてます。もちろんこちらにも『紀香たんといっしょ』が付いてますので、まだ遊んだことないけど、興味があるって人はそちらをどうぞ。

8/15/2001

感想文TOPに戻る